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7月9日、綾野が役者、スタッフに声をかけ、亡くなった安倍首相のために黙祷を捧げたというのだ。民放プロデューサーは言う。
「聞いたところでは、綾野が『僕にできることはこれくらいしかない』と、関係者を集め黙祷をしたというのです。彼が政治に熱心とは聞いたことがありませんし、安倍元首相と付き合いがあったとも思えません。そのため、意外な行動が話題になっているのです」
過去の報道を見ると、安倍元首相と綾野が同じ記事に登場したことが一度だけあった。以下の記事である。
《おしゃれに活躍した人に贈られるベストドレッサー賞(日本メンズファッション協会主催)が27日発表され、東京都内で授賞式があった。選ばれたのは安倍晋三首相、フリーアナウンサー滝川クリステルさんら9人。首相の代理で出席した妻の昭恵さんは「たまにダメ出ししています」。選ばれたのはほかに、美術家の草間彌生さん、作家の百田尚樹さん、いずれも俳優の夏木マリさん、堀北真希さん、綾野剛さん、レーシングドライバーの佐藤琢磨さん、アメリカンホーム保険社長の橋谷有造さん。》(朝日新聞:2013年11月28日付)
安倍元首相がベストドレッサー賞を受賞していたとは少々意外だが、記事にもあるように、この日は欠席だった。代わりに昭恵夫人が出席している。それとも昭恵夫人を通じて、付き合いがあったのだろうか。所属事務所に聞いてみた。
「綾野に確認したところ、あの日の朝、撮影現場は前日に亡くなった安倍さんのことで持ちきりだったそうです。一国の宰相がテロで亡くなってしまったわけですから、その衝撃は大きく、なかなか撮影に入れない雰囲気でした。そこで綾野が『黙祷、捧げませんか?』と提案すると、先輩の俳優さんたちも『いいじゃないか』と賛同してくれたので、撮影スタッフさんたちとともに、20~30秒の黙祷を捧げたんだそうです。それで気持ちを切り替えて、『気合い入れていこう!』と撮影に臨んだと」
安倍元首相と個人的な付き合いがあったのだろうか。
「決して政治的な意図があったわけではなく、安倍さんと個人的なお付き合いがあったわけでもありません。ベストドレッサー賞についても、あの場で誰かと話したということもなかったそうです」
あくまでも1人の国民として黙祷したということのようだ。そんな綾野の姿は、暴露系YouTuberのガーシーこと東谷義和参議院議員が吹聴していたイメージとも異なる。前出の民放プロデューサーは言う。
「綾野は普段は真面目な男ですよ。『オールドルーキー』では、彼が演じたサッカー選手時代のゴールシーンの動きが素晴らしいと話題になりましたが、それだって練習の賜物でした。彼の高校時代は陸上一筋で、サッカーはまったくやったことがなかったそうですが、クランクインの4カ月前からサッカーの猛練習に取り組んでいたそうです」
陸上では当時の新聞にも活躍が掲載されているほどだから、運動神経はいいのだろう。それにしても4カ月の練習とは長い。
「たとえ番宣で出演したバラエティ番組でも、彼は真剣ですからね。かつて『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)に、映画『新宿スワン』の宣伝で出演したことがあります。その際、太るために食べまくる“デブエット”コーナーに挑み、1日7食を食べて3・5キロ増量していました。それでも彼は、目標の10キロ増に達せず悔しがっていましたからね。とにかく、ドラマでもバラエティでも、真剣で真面目なんです」
それなのに、なぜガーシーにネタにされてしまうのだろう。
「普段は真面目でも、酒が入るとハメを外してしまうことがあるようです。玉に瑕(きず)ですね。ガーシー騒動で気をつけるようになったと思いますよ」
デイリー新潮編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/063d36788f7d88e1732281e6429510f0fafee600?page=2