日本では、2人に1人が生涯において一度は、がんに罹患するといわれています。芸能人にも、がんを公表する人は少なくありません。
アイドルグループ『SKE48』のメンバーであり、卒業後はタレントや声優として幅広く活動している矢方美紀(やかた・みき)さんも、その1人。
2018年に若年性乳がんが発覚し、25歳の若さで左乳房の全摘出と、リンパ節の切除手術を受けています。
矢方美紀、25歳でのがん闘病を振り返る
前述したように、もはや国民病である、がん。しかし、一般的にがんは加齢とともに罹患率が上がるため、35歳以下の乳がん患者はわずかな割合とされています。
若い年齢で罹患するショックは、計り知れません。それでも矢方さんは、厳しい現実を受け入れ、抗がん剤治療に励むほか、SNSや著書で多くの人に元気を与えてきました。
乳がん発覚から5年が経った2023年10月19日、矢方さんは当時を思い出し、Instagramで想いをつづっています。
miki_yakata ーより引用この5年は長いようであっという間な日々で、わたしはバカだから本当にがんについて何も知らなくて病気になっていろんなことが変わり、いろんなことを知ります。
"がんと診断されたとしてもそこから精密検査をさらに行うことで転移がある事を知る"
初めはステージ1。初期かと思ったけど最終的に伝えられるのはステージ3。がんにステージがある事・数字が増えると良くないんだって知りました。
"胸を温存か?部分的切除か?全摘か?そこからいつ胸を作るか"を考えなきゃ行けない事を知る。初めは簡単に胸を取って作ればいいなんて思いながらも、どんな手術がいいか?再建するタイミングは?乳輪とかも無くなる事は知らなかった。
"抗がん剤をするかもしれない、その前に卵子凍結をする"
抗がん剤をする前と後で妊娠するときに必要な能力が変わる。しかも治療している間は生理がとまるしなんならその後のホルモン療法でさらに生理が5年は来ない。中にはそのまま来なくなる可能性も0ではない。でも、わたしは選ばなかった
"放射線治療をしたら皮膚が伸びにくくなるから再建が難しい"
してもしなくてもいいこと・悪いことがある選択ばかりでそれを全て理解し行動するなんて私には無理な選択ばかりでした
でも、見た目よりもわたしは生きること・やりたいことを1番に選択して行きました
もちろんこの後にも治療の副作用に悩んだり苦しいきもちになった。将来には不安しかなく、自信もないし自分がどんどん嫌になっていくときもありました。
でも良くも悪くも私の人生だから"きっと大丈夫"ってこころで呟きながらいきています
自分を見てくれるひとがたとえいなくてもひとりで生きていけるくらい出来るくらい強くならなきゃ。と
後悔ばかりの選択をしてきたから少しでもしないように、自分で決める
治療はぱっと見はわからないかもだけど確実に25歳から更年期障害に悩まされて体型も維持するのが難しく記憶力も明らかに下がりホルモンと人間の仕組みを痛いくらいに体験しています
色々できないと諦めた時もあったけど気持ちがあれば意思があればやれること・出来ることはあったから私の今があります
つらい治療や身体の変化を振り返った、矢方さん。こうして、矢方さんが過去を振り返ったのは、ある目的がありました。
毎年10月は、乳がん検診の早期受診と啓発を目的とした『ピンクリボン月間』。
自身の投稿をきっかけに、より多くの人が乳がん検診を受け、早期発見と早期治療につながるよう、こうして投稿したといいます。
矢方さんは投稿の最後で、「早期発見は、自分を守るきっかけになります」とコメント。若くして罹患した矢方さんの言葉は、重みがありますね。
いろいろな想いが詰まった投稿に対し、多くの人からコメントや『いいね』が寄せられました。
・美紀さんの想いに涙が出た。素晴らしい啓発活動ですね。
・本当にかっこいい。芸能人としても、がんサバイバーとしても応援しています!
・不安な中でも、いつも前向きな美紀ちゃんを尊敬する。
がんは基本的に、早期発見と早期治療につなげることで、治る可能性が高くなるとされています。
矢方さんの想いが届き、人生が変わる人もいるのかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- miki_yakata
(出典 news.nicovideo.jp)
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