文春オンライン 12月27日(火)
千葉県袖ケ浦市にあるテーマパーク「東京ドイツ村」。その一角に「ジージの森」というアトラクションエリアがある。ツリーハウスやブランコなどのアスレチック、池でのザリガニ釣り、焚火が楽しめる。そんな遊び心あふれる場所を作ったのは、前田満穂さん、73歳。2021年8月に新型コロナウイルスによる肺炎で死去した俳優の千葉真一さんの実弟であり、自身も千葉治郎、矢吹二朗の名で1970年代に俳優として活躍している。だが、82年に芸能界を引退すると、人知れず地元・君津に帰り田舎暮らしを始めた。
千葉さんの死去から約1年。『仮面ライダー』や『ロボット刑事』といった人気ドラマに出演した元人気俳優が、スターとなった兄へ抱く複雑な心境と、地元で木こりとなった理由を語った。
戦争が終わると裕福な生活は一転、どん底の貧乏生活に
――千葉真一さんが亡くなって1年あまりが経ちました。千葉さんの晩年、おふたりの交流はあったのでしょうか?
前田 実は、10年くらい前にこの「ジージの森」ができた頃から、兄貴とは会っていなかったんです。兄貴と私は昔から感性や価値観が全く違っていてね。映画が好きという共通点はありましたが、目指す演技は違ったし、一緒に会社をやっていたときも金銭感覚が真逆で意見が食い違うことが多くて。これは離れた方がいいと思って、関係を絶っていたんです。
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前田満保さん 撮影/平松市聖 ©文藝春秋
(出典 i.imgur.com)
