TBSの人気スポーツ番組『SASUKENinja Warrior~』が、オリンピックの『近代五種』競技の1つとして採用される可能性があることが発表されたのは6月末のことだ。2024年パリ五輪後、これまでの「馬術」に代わり「障害物レース」が組み込まれる可能性が浮上、同番組で使用しているセットが注目されたというのだ。実際に採用されればまさに前代未聞の大抜擢となるが、芸人のケンドーコバヤシはこの状況に不安を感じているという。

1997年スタートした『SASUKE』は、選ばれた100名の挑戦者たちが各ステージに用意されたさまざまな障害物に挑むTBSの名物番組。用意された障害物を制限時間内にクリアすることは容易ではなく、これまで完全制覇したのはたったの4名。一方でその斬新な内容は日本のみならず世界で人気を博し、これまでに世界160以上の国と地域で放送、現地版も20か国以上で製作されているという。

その人気が今回の五輪候補につながったようだが、一方で競技化への心配をしているのがケンドーコバヤシ7月30日深夜に放送された自身のラジオ番組『TENGA presents Midnight World Café~TENGA茶屋~』(FM大阪)の中でこの話題に触れると、「熱く、熱く本気でやってる人って、明らかに家族に迷惑かけてるやん」と競技参加者たちに言及。確かにこの『SASUKE』は一部の参加者を熱狂的な“沼”に陥れることでも有名で、勤めていた会社を辞めて競技に打ち込んだり、自宅を大幅に改装し練習場まで作ったりと人生の大半を『SASUKE』に費やす“SASUKEオールスターズ”も存在する。もちろん五輪競技として採用されれば参加するのは近代五種の国家代表になるのだが、ケンコバはこれを機に『SASUKE』出場者たちも代表を狙うことを危惧しているのか「“SASUKEのために仕事辞めました”って言うてる人らを、平和の祭典に出してエエんかな」「家族泣かしてる人を…」と語り、スタジオを笑わせていた。

また、番組ではグラビアアイドルなど様々な挑戦者がいることにも触れ「例えば北欧とかでオリンピック中継見てる人が…(中略)これオリンピックですか? って」海外からの反応も心配している様子。競技に活かされるのはあくまで障害物の内容であり、さすがに番組同様の出場者が集まることは考えにくいが、元になる番組自体はスポーツバラエティの要素がかなり強いため、『SASUKE』を知らない人たちから受け入れられるのか不安視しているよう。最終的には「絶対採用したらあかんわ」「言いに行くわIOCに」と直談判まで検討していると明かしていた。

そんなケンコバの心配とは裏腹に、すでに「忍者競争」とも呼ばれているこの障害物レース、6月末にはトルコテスト大会が実施され、ヨーロッパの“現地版”で使用されている番組セットが実際に使用されるなどかなり現実味を帯びている。実際に採用が認められるかはまだ分からないが、もし採用されれば競技自体の注目度もさらに高まりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)

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(出典 news.nicovideo.jp)



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