このほどイギリスで、10万人に14~22人が発症すると言われている稀な疾患により、車椅子での生活を余儀なくされた女性がいた。女性は自分ではどうすることもできないほど脚が激しく痙攣するため、まともに歩く事ができずにいた。ところが最近になって、ハイヒールを履いた時だけ普通に歩ける事に気づいたという。『The Sun』などが伝えている。

スコットランドのグラスゴーに住むヤスミン・ギブさん(Yasmine Gibb、29)が、今月16日にTikTokに投稿した動画が関心を集めている。ヤスミンさんは、「機能性神経障害(FND)」という稀な疾患に苦しんでおり、脚に自分では制御できないほどの痙攣が起こるため、歩行が困難な状態となってしまった。

イギリスの医療情報サイト『Medical News Today』によると、FNDは神経系などに問題が生じるのではなくストレスによって引き起こされる可能性があるそうだ。しかし今のところ、この疾患が発症する正確な原因は分かっていないという。

FNDを発症する前のヤスミンさんは20年間アイリッシュダンスに取り組んだり、5月末には初のトライアスロンに参加して見事完走するほど活発な女性だったようだ。ところが今年6月20日のこと、ホテルの飲食部門のマネージャーをしているヤスミンさんは2日間の宿泊研修を終え、自宅に帰ろうとした際に腹部と背中に激しい痛みが走ったという。

鎮痛剤を服用しても症状が改善されないため病院で診察してもらったところ、「腎臓の感染症」と診断され、その日のうちに自宅に帰されたそうだ。しかし5日ほど経っても痛みが引くことはなく、次第に脚が動かなくなり、1週間もしないうちに恐ろしいほどの痙攣に見舞われることとなった。ヤスミンさんは当時をこのように語っている。

「病院では『痛みの原因が何なのか見当もつかない』と言ってたんです。彼らは胃に問題があるかもしれないとも言ってたのですが、私には自分の体が深刻な状況だということが分かっていました。私は思い込みで病気になるような心気症患者ではありません。」

症状が治まる気配がないことから、ヤスミンさんは病院に入院し最終的に神経科医に診察してもらったところFNDだと判明した。ところがFNDを改善するための神経生理学的治療を受けるのに6か月も待たなければならず、それまで彼女は生活のほとんどを車椅子に頼らなければならなかった。

そんなヤスミンさんには一緒に暮らす恋人の男性がいるが、彼女は彼に負担をかけたくないという思いから、「自分の元を去るように」と伝えたという。しかしヤスミンさんに対する彼の思いは変わらなかったようだ。そして今月行われた友人の結婚式に2人で出席した際に、ヤスミンさんに奇跡が起きた。

結婚式ドレスアップしたヤスミンさんは踵の高さが10センチ以上はあるとみられるピンクハイヒールを履いて出席したそうだ。普段は歩くと脚に激しい痙攣が起きて転びそうになるのだが、ハイヒールを履いたヤスミンさんは、普通に歩く事ができた。また結婚式では約1時間もの間ハイヒールで過ごせた事に彼女自身がとても驚いているという。

TikTokに投稿した動画には、ハイヒールなしで激しい痙攣を起こしながら転ばないように慎重に歩くヤスミンさんとハイヒールを履いて颯爽と歩く彼女の姿が捉えられている。ヤスミンさんは「何年もの間、私はアイリッシュダンサーだったので(ハイヒールを履いた体勢に)体が慣れていたんだと思います」とコメントの中で明かしている。

そんなヤスミンさんは予想外の奇跡に希望を託し、来年にはトライアスロンレースの1つである「ハーフアイアン」に挑戦する決意を固めているそうだ。

画像は『Yasmine Gibb 2022年7月16日TikTok「So amazingly overwhelmed by the response to my first video!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

The SUNはイギリスの東スポレベルの信用度なので(以下略)  足のツボ刺激で歩けるのかな?(ネタ(?)にマジレス)