【この記事の動画を見る】

昨今の中国では従業員に過酷な労働を強いる悪質な企業が問題視されているが、このほど同国のテレビアナウンサー生放送中に鼻血が出てしまったにもかかわらず顔色ひとつ変えず最後までニュースを伝え続けた。このアナウンサーの対応に称賛の声があがったが、一方で「クビになるのを恐れていたのでは?」といったコメントも見受けられた。『搜狐』『South China Morning Post』などが伝えている。

中国・蘇州市のテレビ局で今月11日の夕方に放送されたニュース番組でのハプニングが注目を集めている。同局の男性アナウンサーファン・シンチーさん(Huang Xinqi)が生放送中にニュースを伝えていると、突然鼻血を出してしまったのだ。

ところがファンさんは顔色ひとつ変えず、そのままニュースを伝え続けた。鼻血は口まで滴り落ちているにもかかわらず、カメラマンはなぜか彼の顔を捉えている。そんなファンさんは鼻血を拭き取ることなく、最後までニュースを読み続けていた。

この様子は生放送だったことから中国国内の多くの人が視聴しており、ファンさんの落ち着いた行動に「アナウンサーとしてプロ意識を持っている」といった称賛の声があがった。しかしながら一部では、「解雇など何らかの処分を恐れていたために、ニュースを止めるようなことができなかったのではないか」とファンさんの現状の労働環境を心配するコメントも見受けられた。

またファンさんが鼻血を出した瞬間、隣にいる女性アナウンサーカメラを切り替えることができなかったのかと疑問視する声も寄せられたようだ。

多くの関心を集めてしまったことでファンさんは翌日、「あの時は放送をきちんと終えること以外、何も考えていなかった」と述べている。

さらにファンさんはSNSを通して、視聴者からの「なぜ鼻血を拭き取らなかったのか?」という質問に対し、「近くにティッシュなどの紙がなかったから…。また紙で拭いて血が顔全体に広がるのを懸念して拭き取らなかった」と答えていた。

なおファンさんの上司は彼の健康状態を心配し、できるだけ早めに病院で診察を受けるように助言していたことが分かっている。そしてファンさんが後日、上司の勧めで病院で診察を受けたところ、特に健康に問題はなかったそうだ。

画像は『搜狐 2022年7月13日付「苏州一主持人直播时流鼻血,为什么不把画面切给女主播?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト
11924569_src_0



(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

「クビを恐れて?」は何の根拠もない邪推なのにそれを見出しに使う悪質なマスゴミ